Saturday, 1 February 2025, 10-11:00 AM JST
Speaker: DATE Naoyuki (Professor, British literature and culture, Department of English)
「アイルランド《風景詩》に見る、「重層化された景色」と「心の眼」:Seamus HeaneyとW.B. Yeatsの詩作から」
伊達直之(文学部英米文学科・教授)
アイルランドの20世紀詩は、脱植民地から植民地後への政治が日常の生活に浸透した時代に書き継がれた。生活世界と風景の上には、土地所有、産業経済、国境問題の歴史があまねく刻み込まれている。こうした歴史環境の中で、「アイルランドを代表する」とされてきた二人の詩人をとりあげ、詩人たちが自然をどのように作品中に表現していたかに着目し、彼らの自然描写の方法と効果、その意図と独自性を探る糸口を見つけていきたいと考えているところです。